動作動詞が現在完了になった場合 → ~してしまった後を表す完了用法を表します。
例 I have eaten dinner. 「私は夕食を食べ終えたところです」「私は夕食を食べてしまったよ」
動作動詞の過去分詞は動作が終わった後の状態を表すから、ここでは食べ終わった後の状態を表します。
動作動詞は動作の3つの時(始める~途中~終わる)を表しますが、現在形、進行形、過去分詞で比較してみると
現在形 eat 食べ始めて~食べていて~食べ終える、この3つを昨日も今日も明日も繰り返している感じ
進行形 eating 食べている途中だけを表す
過去分詞 eaten 食べ終えた後の状態を表す
現在形は習慣的に繰り返す<3つの時>を表しますが、進行形は真ん中の<~の途中>だけ、過去分詞は<~し終えた>後の状態を表します。だから動作動詞の過去分詞を完了形で使うと、~してしまった後の状態を表す完了用法になります。
状態動詞が現在完了になった場合 → ある状態がずっと変わらず続いていることを表す継続用法を表します。
例 I have lived in Tokyo for 5 years. 「私は東京に5年間(ずっと)住んでいる(状態が続いている)」
もともと状態動詞は同じ状態がずっと続いていることを表す動詞なので、動作動詞のような<3つの時>がありません。だから状態動詞の過去分詞を完了形で使うと、ずっと同じ状態が続いていることを表す継続用法になります。
動作動詞と状態動詞の違いがわかると、現在完了進行形と現在完了継続のちがいもわかってきます。
現在完了進行形: have [has] been 動作動詞ing <ずっと~していて、今もこれからも~し続ける感じ>
現在完了形: have [has] 状態動詞の過去分詞 <ずっと~してきて、~し終えた感じ>
動作が完了したのか?これからも続くのか?
その動作が終わったのか? 進行中でこれからも続くのか?がポイントになります。
例えば以下のような例です。
「私は今朝からピアノを弾いている」
A:I have played the piano since this morning.
B:I have been playing the piano since this morning.
A文は、今朝からピアノをずっと弾いているが、弾き終えたイメージが強い。
B文は、今朝からピアノをずっと弾いており、今もピアノを弾いている途中のイメージが強い。
という事になります。
進行形ingは<~の途中>を表すので、今もピアノを弾いている途中を表します。